沖縄発祥の殺人拳法・怪腕流の使い手であり、同業の呉一族、御雷流、因幡流からも一目置かれる暗殺者。
立派な顎髭と鍛え抜かれた身体は厳ついが、他のキャラクター達と比べれば地味な見た目であり、初登場時はそこまで読者の目を引く存在ではなかった。むしろ壁に素手で精巧な仏像を彫る変なオッサンという、色物キャラの雰囲気があった。
しかし、実はこの黒木玄斎はとんだ食わせ物であった。然るべき才能を持った人が、然るべき年月を費やし、然るべき努力を積み重ねた、然るべき滅茶苦茶な強さを持った男なのである。 長年磨き上げられた四肢は肉どころか鉄板をも穿つほどの威力を誇り、余興で精緻な仁王像を素手で石壁に彫りあげるなど技術面も卓越している。
わずか35歳にして至近距離でのライフル射撃を防いだ事で「先読みの極意」を取得しており、拳願絶命トーナメントで対等に渡り合えるのは滅堂の牙こと加納アギト位しかいないだろうと初期で言われている。
旧友の鷹風に頼み込み拳願絶命トーナメントに参加。友である平良厳山の敵を討つ事が目的であると同時に、強くなりすぎた事によって生まれた自身の「孤独」を埋める相手を探している。
序盤は寡黙で弱者にめちゃくちゃに辛辣な男であったが、弟子入り志願者に押しかけられまくって以降はその都度アドバイスを送ったり、最終的には共に修行をするような面倒見の良い面を見せるようになった。
また友人の仇とはいえ、彼の弟子の命を奪わずに済んだ結果に内心安堵するような、深い情けも内に秘めている。
一見すると武術一筋のつまらない男にも思えるが、平良とジャズバーで優雅に酒を呑んだり、ジャケットをカッコよく着こなすなどお洒落なイケオジ属性を持つ。
またつまらない冗談は嫌いだが、面白ければいいなど冗談は好んでいる砕けた一面もある。
倒錯した狂人や度を超したヤンデレ、残虐な野蛮人に独善的な正義魔といった濃すぎるキャラクター達に比べれば、人として至極真っ当な感性を持ったファイターであり、暗殺者という肩書がウソのような”良き大人”でもある。 黒木曰く「自分が殺すのは『生きる資格のない外道』と『生死を賭け闘う価値のある武人』だ」とのこと。
一人称は「俺」だが、「この黒木」も多い。